Android上でLinuxターミナルを動かす
たまたま見つけたTermuxというAndroidアプリが面白かったので紹介します。タイトルの通りこのアプリはAndroid端末上にLinux環境を実現できます。aptコマンドでパッケージ管理ができるのでいろいろ活用の幅は大きそうです。
Termuxのインストール
Playストアからインストール可能です。ルート化の必要もありません。
play.google.com
アプリを起動するとそこはもうLinuxターミナルの世界
初期状態だとアプリ内フォルダしかアクセス権限がないので、必要な方は以下のコマンドを実行しましょう。シンボリックリンクを作成することで端末内のファイルに触れるようになります。
termux-setup-storage
aptのアップデートはこんな感じ
apt update apt upgrade
Hello Worldしてみる
とりあえず手始めにviでhello worldを書いて遊んでみます。
pkg install clang mkdir hello cd hello vi hello.c gcc -o hello hello.c ./hello
hello.c
#include <stdio.h> int main() { printf("Hello, World!"); return 0; }
結果
ちゃんと動きました!
y-cruncherを動かしてみる
Linuxが動くならということでふと思い立ってy-cruncher(世界最高速の円周率計算ソフト)を実行してみることにしました。円周率計算の世界記録はGoogle Cloud Platform(記録樹立時の環境は96個の仮想CPU+1.4TBのRAM)でぶん回されたらしいですが、果たしてスマホで動かすとどうなるか。
こちらの公式サイトからy-cruncherのLinux実行ファイルをダウンロードした上でごにょごにょします。
mv 'storage/downloads/y-cruncher v0.7.7.9501-static.tar.xz' ~ tar -Jxvf 'y-cruncher v0.7.7.9501-static.tar.xz' cd 'y-cruncher v0.7.7.9501-static' ./y-cruncher
結果
Exec format errorと怒られて動きません…
ソースファイルがあるなら再コンパイルして動かせると思うのですが、ソース非公開なので無念。
詳しい方もし何とかする方法があれば教えてください。